セラピストたちのMIYABIとの出会い

証券会社で営業事務として勤務後、渡豪。そのまま永住。現在雅スタッフとして活躍中。

 

私は、2005年から2006年まで、メルボルンにあるElly Lukas Beauty Therapy Collegeに通い、Diploma of Beauty Therapyを取得しました。Elly Lukasは、国際資格CIDESCO・ITEC・CIBTACなどの受験ができるメルボルンで唯一の学校です。コースは18ヶ月で、フェイシャル・スパセラピー・解剖学・メイクアップ・ワックス・ボディマッサージ・ネイルなどのビューティー全般を学びました。アロマセラピーとボディマッサージのクラスには他に2人の日本人生徒がいましたが、それ以外のクラスでは、日本人は私ただ一人。ほとんどが、高校を卒業したばかりのオージーの女の子たちで、クラスでの彼女たちとのやり取りや、英語での授業についていくのが大変でした。実技のクラスでもトリートメントを確実に行いながら、先生の質問に口頭で答えなければならなかったので、毎日必死だったのを覚えています。コースの中で一番好きだったのが、ボディマッサージとアロマセラピーのクラスでした。

 

Diplomaを取得してからは、ビザの問題もあったのですぐにサロンで働く、という気持ちにもなれず、長く続けていたウェイトレスのアルバイトを続けていました。現在のディファクトビザを取得してからは、オーストラリア人や永住権を持っている人たちと同じように制限なく自分の好きな仕事に就けるようになったので、どんな仕事をしたいかよく考えたときに、やはり、マッサージに携わる仕事に就きたいと思いました。その時に、MIYABIでマッサージセラピストを募集しているのを知り、応募しました。

 

ビューティーでのマッサージは、スウェディッシュスタイルで、圧をあまりかけなマッサージを練習していたのですが、MIYABIのお客様は、ほとんどが強圧好みだという事で、セラピストの人たちから、圧のかけかたや、マッサージ時の体重の乗せ方などを特訓してもらいました。今まで自分が勉強したマッサージは、本当に基本の基本で、これが本当のトリートメントとしてのマッサージなのだなと、目からウロコ状態でした。すごく自分自身の勉強になったし、マッサージがますます好きになりました。それ以来、沢山のお客様をマッサージしてきて、人それぞれ凝っている場所も違うし、凝り方も違うし、様々だなと実感しています。その様々な凝りや痛みをすばやくアセスメントして、ほぐしていって、そしてお客様に満足していただくのが大事だと思います。

 

MIYABIで働いているセラピストは、全員が様々なスタイルのマッサージ技術を持った人たちばかりで、とてもレベルが高いと思いました。私は、実際にサロンで働くのはこれが初めてだったので、初めの頃は、マッサージの内容や手技、時間内にお客様を満足させなければならないこと、蒸しタオルの使い方など、全てにおいて緊張の毎日でした。ようやく慣れてきて、お客様の反応もなんとなく良くなってきたという感触があり、自信も少しずつついてきました。

 

最近では、新人教育の一環としてマッサージ講習などを行い、マッサージを教える側にもなりました。マッサージを教える事は、とても勉強になります。なぜなら、教える時にどうしてその勉強が必要なのか、考えるからです。マッサージを受けに行くと、さらに良いと思います。自分がされて気持ちよかったこと、されたら嫌だろうという事を想定したり、お金を払ってマッサージを受ける側に立つ事で、実感できるからです。

 

私自身は、アロマセラピーにも興味があるので、アロマを生かしたマッサージをこれからはもっと沢山やって行けたらいいなと思っています。

某大手企業のテクニカルサポートセンターで勤務後、渡豪。そのままMIYABIに就職中。

 

MIYABIを知ったのは、日本に居るときでした。

ワーホリでメルボルンに来たのは、2008年1月。最後のワーホリチャンスを使おうと決めてから来豪するまで半年くらいしか時間がありませんでした。

10年ほど前に学生ビザでシドニーに住んでいたことがあり、オーストラリアに滞在するのは始めてでは無かったのと、シドニーで知り合った信頼できる日本人の友達がメルボルンに移り住んでいたこともあり、特に不安はありませんでした。何を準備していけば良いのか大体わかっていたので、準備も万全にできました。

 

メルボルンでは、OL時代に興味で習い始めたマッサージの資格を生かして生活をして行きたいと思っていたので、インターネットを使ってマッサージ店を探し始めたところ、運よく日本人オーナーが経営する「MIYABI Japanese Massage」を見つけ、早速メールで連絡をしました。

マッサージセラピストは常時募集しているとの事だったので、連絡したのは私が来豪する5ヶ月前でしたが、電話面接を通して採用が決まりました。最初はインターネット上だけの情報で本当に存在するマッサージ店なのかとか、どんな雰囲気のサロンなのか等、不安に思うこともありましたが、一番安心できたのは、MIYABIインターンシップサイトにセラピストの顔写真とお店の様子が書かれてあったことです。そして、更新されるMIYABIのブログを読んでメルボルン情報やMIYABIのお店の情報をインターネットを通して随時確認が出来た事がMIYABIで早く働いてみたいという気持ちにもつながりました。

幸い、シェアハウスもメルボルンに住む友人に教えてもらった「DENGON NET」というサイトで見つけ、条件の合うシェアハウスに友人に見に行ってもらい、ボンドも立て替えて払ってもらったのでメルボルンに来る前に仕事と家を決めて来ることが出来ました。

 

2008年1月16日にメルボルンに着いてから次の日にMIYABIを初めて訪れ、オーナーの石井さんにご挨拶をして、シフトに入れてもらう日程などを確認しました。

シフトは1月28日からという事になったので、その間自分で出来ることがないか色々探し、友人のアドバイスもあって、ビクトリアカレッジのIntroduction Massage 3日間コースに参加することにしました。施術方法を習いたいというよりも英語で接客をしたことが無いのと、英語でマッサージについての知識がなかったので、良い勉強になりました。生徒は私以外みんなオーストラリア人でしたが、オーストラリア英語を久しぶりに聞いて何を言っているのか聞き取れない私にゆっくりと話してくれたり、ジェスチャーを使って話してくれたりなど、とても親切でした。

そして、ここで初めてオーストラリア人一人目の友達を作ることができました。

 

MIYABIで働き始めてからは、自分が本当にセラピストとしてやっていけるのかとか、本当にマッサージセラピストという職は自分に向いているのかどうかとても不安になりました。というのも、私が日本で習ったオイルマッサージはアロマコースという事もあり、かなり弱圧での施術方法だったので、凝り固まった筋肉をほぐす方法や強圧での施術方法に関してはほとんど知識がなく、またそういった施術はしたこともありませんでした。それに週1で知り合いが経営する岩盤浴のお店でマッサージをさせてもらい、そこでのマッサージ実務経験しかなかったため、セラピストとしての経験不足というのが一番大きかったです。それに加えてオージーはとても体格が大きく、働き出してからの2ヶ月は指や手がとても痛く、腕は毎日筋肉痛でした。体の使い方から時間配分まで毎日が練習で、先輩セラピストの方に積極的に聞いて空いている時間に教えてもらいました。

皆さんとても親切にそれも喜んで教えてくれて、筋肉痛の私の肩をほぐしてくれたりして、仲間に恵まれたことはメルボルン生活を送る上でとても助けになりました。

 

メルボルンに来てから最初の2年に日本へ一度も帰らずホームシックにもならずに過ごす事ができたのは、MIYABIの仲間といつも親身になってアドバイスをくれる友人の存在が大きいです。もちろん、海外で一人で生活し、一からそれを築いていくのはとても大変なことです。

 

日本では想像も出来なかった素晴らしい経験や人にも出会うことが出来ますが、反面乗り越えないといけない大変な試練も沢山あります(大変と思うから大変なのですが。。。)。日本にいる時よりも自立しないといけないし、人に頼る気持ちは極力捨てて自分で何とかするという気持ちがないと挫折してしまいそうになる事も多々あります。

それは、言葉の壁や文化の壁も大きいとは思いますが、全てを踏まえた上で私はオーストラリアが大好きです。